昨日、ダーと久々に映画を観に行きました。
去年封切になってからずーっと行きたかった「男たちの大和」。
あんまり戦争映画は得意じゃないんですが、これはどうしても観たくて。
よくあるタイプの、登場人物の台詞を使って戦争反対の強烈なメッセージを送ってくるわけでもないのに、ひしひしと「戦争は絶対にいけないこと」というものが伝わってくる、素晴らしい映画でした。
この映画が静かなメッセージを送ってくるのは、戦争の悲惨さより、家族や友達や恋人などの「ごく近しい人」を戦場へ送り出す悲しみとか、そういう人と別れて戦場へ戻らなくてはならない寂しさとかをクローズアップしているためだと思います。
今までの戦争映画って、当時の風習をなぞらえてるためか「お国のために散るのは正しい事」としているものが多かったんだけど、この映画には随所に「死んだらあかんよ」という言葉が出てきます。
実際はどうだったのか分からないけど、口に出さないまでも、本当の気持ちはこっちだったんだろうと思う。
アタシは与謝野晶子さんが大好きなんだけど、それには当時の彼女の生きている世界ではご法度とされていた、弟に向けて「戦場から死なないで帰ってきてくれ」という内容の詩を世間に発表した事も好きな要因のひとつなんです。
(それこそご法度とされてたエロイ内容のものを発表したことも(笑))
誰に何と言われようと自分が正しいと思ったことをやり抜く強さ。素敵だなぁ。
閑話休題。
今のアタシで言ったら、ダーや、ダーの息子や、甥や、義兄や、男友達や・・・
そういう人たちが次々に戦場へ行って、次々に戦死の報告が入り、自分の身もいつまでもつか分からず、姉や友達も空襲に倒れてどんどんいなくなってしまったら、と思うと、残るのも地獄だなと。
アタシが今、こんなにのほほんと恋愛とか猫のことばっかり考えて生きていられるのも、今の日本が平和だからで、アタシがこの時代の日本に生まれて来られたことにはホントに感謝しないといけないと思う。
アタシもだけど、ダーも大泣き。夕飯食べながらこの映画の話になって、また二人して泣きました。
もう一回観に行きたいねと話してます。
本当にいい映画でした。
観ていない方には是非にとお勧めしたいです。
コメント
コメント一覧 (1件)
(男達の大和)未だ観ていませんがいつか観たいですね。
良い映画これからも教えて下さい。
此の文章に登場してくる(与謝野晶子)で、又、彼(山里君)を思い出しました。
彼もメールで(与謝野晶子)のことを書いてきました。
☆柔肌の 熱き血潮に触れも見で 寂しからずや 道を説く君☆
与謝野晶子の愛に奔放な生き方や(本を読めよ)なんて事を書いてました。
私に奔放な生き方を求めていたの?(笑)なんて思ってしまいました。
もし、とまとさんが彼とどこかで出会ったならば
(彼に暴言を吐いてしまったこと・彼の寂しさや困窮した状態を埋めてあげれなかったこと・)を許してほしいと伝えてくれれば嬉しいです。
そして、お酒を飲み過ぎないように、お薬も控えめにして健康で生きていてほしいと心から願っていると伝えてくれれば嬉しいのですが。
彼のことばかりですみません。とても心配なので。
このはより